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「大阪都構想」をまじめに考えるために、タウンミーティングに行ってきたでござる。

左:都構想推進・賛成の大阪維新の会のWebサイト・右:反対派の一つ、自民党大阪府支部のWebサイト・※あえてリンクは貼っていません。

左:都構想推進・賛成の大阪維新の会のWebサイト

(長いけど充実・整理されていて見やすい)
右:反対派の一つ、自民党大阪府支部のWebサイト

(画面遷移に問題あって見づらく、着地点も
不明確でWebサイトとしてはちょっと…w)
※あえてリンクは貼っていません。

大阪市民は5月17日日曜日に「住民投票」に行きましょう!

突然ですが、我々大阪市民には、この先未来に渡ってのとても大きな選択を、あと1か月ちょっと先の5月17日日曜日に、「大阪都構想」について賛成票あるいは反対票を投じねばならない、「住民投票」の日が近づいています。

私も大阪市内に住み、大阪市に税金を収めている納税者で選挙権がありますので、当然、どちらかの一票を投じなければいけないのですが…。
さて、「賛成」か「反対」か、どちらに投票すればよいのか、どちらが正しい選択なのか。。。正直、迷っている状態でもあります。
たぶん、他にもそんな人も多いと思います。

この住民投票、ちょっと建前臭い言い方をすると、
『平成27年3月19日に、大阪市長及び大阪府知事から大阪市会及び大阪府議会が承認した旨の通知を受けた「特別区設置協定書」を、「大都市地域における特別区の設置に関する法律」に基づき、大阪市民が住民投票を通して可否を判断する。』…ということになります。
その“特別区設置協定書”ですが、現在の大阪市の公式Webサイト内で公開されていますので、誰でも自由に閲覧することが出来ます。

特別区設置協定書に賛成の場合は「賛成」と、特別区設置協定書に反対の場合は「反対」と記入してください。

大阪市選挙管理委員会のWebページから引用

選挙権のある我々には、この住民投票に敢えて「投票しない」という選択肢も、現実的にはとれるのですが、
いろいろ伝えられる胡散臭い状況の中ではあるものの、市議会・府議会で承認されて住民の直接判断を求めることが決まった以上、よく考えて投票するのも、今現在、大阪市に住んで働いて、大阪市に税金を収めている一人の住民として課せられた義務かな、とも思います。

なので、大阪市民の皆さんは、5月17日日曜日、必ず投票に行きましょう!
(その1か月前には統一地方選挙ということで、大阪市会・大阪府会議員の選挙もあり、選挙つづきにはなりますが…。どちらも必ず行きましょう!)

そして、タウンミーティングに行ってみた。

巷では、やれ「説明が足りない」とか「何が良いのかわかりにくい」とか「大阪都…って語呂が悪い」とか、そんな話がマスコミやネットなどを通して伝えられている状況ですが、

住民としてどちらかに投票をしなければいけない以上、明確な選択ができる判断材料が欲しいところです。
しかしマスコミやネットで伝わってくる情報が必ずしも正しいとは言えないですし、中には操作・脚色されて意図的にバイアスの掛かった情報もあるでしょうし、デマや誹謗中傷なんかもあったりします。
そんな状況の中で、賛成か反対かの選択を、大阪市民が突き付けられている状況と言えます。

ですので、少しでも理解を深めるために、いま大阪府内各地で行なわれている「タウンミーティング」ってやつに行って、話を聞いてきました。

演壇に立つ松井氏(左)と橋下氏(右)。

演壇に立つ松井氏(左)と橋下氏(右)。

スマホのぶれた写真ですみません。

このタウンミーティングは、あくまでも現大阪市長でもある橋下徹氏・現大阪府知事でもある松井一郎氏の率いる、大阪都構想を推進する政策を掲げている「大阪維新の会」が主催している説明会なので、
当然、都構想に「賛成」の立場からのアピール~都構想のメリット、実行しなければならない理由…などなど「大阪維新の会」「都構想賛成」寄りの話になるのは当然かとは思いますが、
何も聞かないまま、無責任なマスコミからの情報だけで判断するよりもマシかな、程度の気持ちで聞いてきました。

誤解のないように書いておきますが、私自身は熱心な維新の会支持者とか、熱烈な橋下徹さんシンパとか、都構想大賛成という立場ではなく、またその逆の他党の支持者や都構想大反対派でもないですし、このブログ記事もQript公式サイト内のブログですので、あくまで中立のスタンスで書いています。
一応、おことわりまで。

そういえば、「都構想反対」の立場の方々は、こういった説明会や両者合同での討論会をどこもやらない…のがちょっと不思議に思うところがあります。
“都構想反対決起集会”のような反対論者だけの集会や、イデオロギーに満ち満ちたデモ行進などは、各地で行なわれているようですが、判断材料を求めている一市民が参加して考える場ではなさそうですしね。。

あと、この他にも、4月14から26日にかけては、大阪市が主催する「特別区設置協定書の内容についての住民説明会」が開かれます。こちらは、賛成派の大阪維新の会、反対派の各政党や団体や学者さんではなく、現在の行政である大阪市自体が住民に説明する中立の立場での説明会だと思います。
こちらもまた時間があれば行ってみたいと思います。

さて、前述の大阪維新の会主催のタウンミーティング、
住民投票が行なわれる大阪市内だけではなく、大阪府内各地で行なわれていて、この3月29日日曜日には、私の住む大阪市鶴見区内の鶴見区民センターで行なわれていましたので、近所ですし、まだ判断がつかない一市民として行ってきました。

開演前のイメージ@鶴見区民センターにて

左上:会場外には大阪維新の会のノボリ。あくまでも大阪維新の会のイベントって印象を強く感じさせます。

右上:開演前から多くの地元民が押し寄せ、関心の高さをうかがわせます。

左下:会場入口には物々しく金属探知機が!。演壇に立つのがあのお方なので仕方ないか…。実は私、金属探知機に引っかかり、身体検査まで受けてしまいましたw

右下:開演前の客席。ちょっと平均年齢高めかも。

他の大阪府内各地で行われているタウンミーティングも同様ですが、それぞれの地元選出の大阪維新の会所属の市議・府議と橋下さん・松井さんが弁士になって、今の大阪府と大阪市のままではいけないこと、大阪都になると良くなることをアピールする内容です。それにタウンミーティングが開催される地域毎の話も交えた説明も加わります。
この各地で行なわれているタウンミーティングの模様は、YouTubeにもアップされ、大阪維新の会のタウンミーティングのページにもまとめられています。
幾つか他会場ご覧になると判るのですが、どの会場でアピールされている内容も、基本は同じです。
言い換えると、橋下さんも松井さんも、当然ですがどこの会場でも同じ話をしていることになります。
しかも大阪府内各地で、既に400回以上(3月30日現在)もです。
この先、住民投票までの間にも続くでしょうし、つくづく、政治家って大変な仕事だなぁ…って思いました。

私が訪れた、3月29日・鶴見区民センターでのタウンミーティングの内容も、基本、同じような構成で同じ話、それに私の住む鶴見区に関わる話、住民との質疑応答、といった内容でした。
詳しい内容をここで説明するのは、ややもすると大阪維新の会という一会派の主張を、この一企業のWebサイト内で説明・強調することになるので割愛しますが、客観的には、一市民として大変理解しやすい話だと感じました。(あくまで、都構想に賛成するか、反対するかは別にして、ですが。)
私が29日に行ったタウンミーティングそのものはニコ生でも中継されていましたので、詳しくはこの動画でご覧ください。

僕が行ってきた鶴見区民センターでのタウンミーティングの動画

また橋下さんも松井さんも、演説が上手いなーとも思えましたし、
やはり政治家の様に世論を引っ張ってゆく立場や、ぶっちゃけ、会社の社長さんになる様な人などには、そんなパフォーマーな部分は必要不可欠な要素なんだろうなぁ…と思いました。

で、どうなるのよ、大阪都構想で。

住民投票で賛成として可決されて、順当に手続きが進められると、再来年の平成29年(2017年)の4月1日から、現在の大阪市と市内24区は廃止され、5つの特別区に再編成されます。

法定協議会で決まった特別区の概要

この特別区ですが、今までの大阪市に24区ある区とは、同じ「区」という名前ではありますが、大きく意味合いが違う行政単位になります。

現在の大阪市を始めとする政令指定都市の区は、単純に大きな市の中での行政都合で一方的に分けられた区で、その区自身には自治権はありません。
なので、現在も「区長」は居ますが、それは市役所内の人事として割り当てされた人がなりますし、その区自体には議会も無く、単に市役所の出先窓口として区役所があって、その担当区域が、今の「区」になっているだけです。

ところが、「特別区」というのは、他の市町村同様に、一つの自治体として機能することになります。
区長は選挙で選ばれますし、また選挙で選ばれた議員で構成される区議会も置かれ、特別区の中での政策や条例などはその区議会で決められることになります。それに区民からの税金で、その区自身の予算が組まれ、区独自の事業が行われます。
一番わかり易い事例は、現在の東京都の23区ですね。
千代田区、新宿区、渋谷区、世田谷区…とかはもちろん、現在の大阪市内の区と同じ名前の港区、中央区、北区などなど。
それぞれの区に、区民が選挙で選んだ区長・区議会があり、行政の単位としては、「東京都」の次の単位になりますし、住所もそうなっています。
「大阪都構想」が実現されると、今の大阪市の区は一旦廃止されて、この東京の特別区と同様の(厳密に言えば…多少異なる部分はあるらしいですが。)扱いの新しい特別区に再編成されることになります。
多少語弊のある乱暴な言い方をすると、今の大阪市を廃止して、一つの自治体である大阪市を、5つの新しい自治体に分ける、ということになります。
それが、上の図にもある「北区」「東区」「中央区」「南区」「湾岸区」
仮に住民投票で賛成が上回って可決されたとすると、Qriptのある大阪市西区は、大阪都中央区に、また私の住んでいる大阪市鶴見区は、大阪都東区になる訳です。

区はこの5つにまとめられて、それぞれ新しい区役所ができるのですが、現在の各区の区役所自体は、特別区の区役所の出張所として残ります。
なので、例えば、現在の鶴見区役所は全くなくなるのではなく、東区役所の鶴見出張所、という位置づけで建物や機能自体は残すことになるようです。それは他の区でも同様です。

また、現在、「大阪市立」「大阪市営」となっている施設や交通機関は、大阪都が受け持って「大阪都立」「大阪都営」になります。地下鉄や市バスも、東京と同じように「都営地下鉄・都バス」になるんですね。
ただ、大学などは別にして、小中学校のように地域に密着している施設は、多分東京と同じように「大阪都●●区立」になるのかな?まだそこまで決まっていないようですが。

ただ、この住民投票可決だけで「大阪都」になるわけではありません。

ここまでの説明で、ちょっと気になるのが、「大阪」という名前。
ぶっちゃけ、「大阪市民の投票だけで、大阪府を大阪都にするのか??」ということです。
もしそうだとすると、現在の大阪市以外に住んでいる大阪府民や大阪市以外の自治体は無視して、勝手に大阪府を大阪都にするのか!ってことになります。

まず、今回5月に大阪市民が行なう住民投票は、最初にも挙げた通り、「大阪市を廃止し、5つの特別区を新たに置くことを定めた、特別区設置協定書」の可否を問うもので、
これには「大阪府」を「大阪都」に変えること自体には触れられていません
(協定書の文言の中には、特別区を設置することにより大阪府は都と見なされ…のようなことは書かれていますが、どこにも「大阪都」という言葉は出てきません。)

実際に「大阪都構想」と呼ばれているので、この住民投票で可決されると、自動的に大阪府が「大阪都」になってしまう印象がありますが、
あくまでも構想は構想で、少なくとも「特別区設置」=「大阪都への変更」ではありません。
現実的に、大阪を大阪と変えようとすると、
「地方自治法第3条第2項により都道府県の名称の変更には、別途法改正が必要」という国政レベルで法律の改正という、これまた厄介な手続きを経る必要があります。
こうなると、既に大阪だけの話ではなく、日本国全体の地方自治政策・方向性の変更にもなりますし、大阪維新の会~維新の党が国政レベルで国会議員を送り込み、橋下さんの国政進出?が噂されるのも、そういった背景から、とも言えます。
つまり、大阪市民の住民投票の可決だけでは「大阪都」にならず、「大阪都」となるには更に長い道のりがある、と言うことです。

もしかすると、仮に住民投票で賛成多数になり、大阪市が廃止され特別区は置かれても、「大阪府」は「大阪府」のまま、という可能性もあるかもしれませんね。

また、これは下世話で勝手な推測ですがw、
大阪が「都」になろうとすると、“「都」は首都である東京だけのものだ!大阪が都を名乗るのはおかしい!”って声が、東の方から出てきそうですね。(いや、実際に元東京都知事のお方や、一部の学識者・お偉方はそうおっしゃっていたようですし…。)
それに、大阪のお隣で同じく「府」を名乗ってる「京都府」さんも黙っていないような気がしてきました。。
「何を言うてはるんどす、都は元々京都だけのもんどすえ…。東京都言うのも、ほんまは許しておへんのどす。ましてや大阪如きが都を名乗るやなんて、ええかげんにしよし。」…とかね(笑)。
その辺どうなんでしょ?京都の方々?

Qriptと大阪都構想

我々、株式会社Qriptも現在の大阪市に本社・拠点を置いて収益事業を行なっている法人です。
もちろん、法人として収める税金の一部は大阪市にも収めていることになります。
なので、今回の特別区設置~大阪都構想が実現されると、企業としてのQriptも少なからず影響を受けることにはなりますが、「法人」ですから住民投票にはQriptとして一票を投じることは出来ません。

現在のQriptの社員、全部で30名弱の頭数ですが、意外にも「大阪市民」である社員は少なく、おそらく1ケタ台しか居ません。
大阪市以外の大阪府内や、兵庫・京都と言った他府県に住み、そこから大阪市内のQriptに通勤している社員の方が、案外多数派なんです。

橋下さんたちの言葉を借りると、都構想によって二重行政の無駄をなくし、市民の生活・経済の活性化を図り、大阪を世界の各大都市と競争できる魅力のある街に育て上げ、東京とともに日本をより発展させる両輪となりたい…ということですが、
これは、大阪で商売をしている企業にとっても、今後、この大阪で長いスパンで事業を行ってゆく上では、決して見逃せないポイントだと思います。
(何度も書きますが、決して大阪都構想賛成の立場で書いているわけではなく、無関心ではいられないですよね、ということを書いています。)

Qript社員30人足らずの中の、ごく僅かな大阪市民のひとりとして、5月17日には心して責任ある一票を投じなければ…、と少しまじめに考えた春の一夜でした。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆

最後に…
3月29日の鶴見区民センターでのタウンミーティング、帰り際に見かけたのですが、
元Qript社員だったヤツ、らしき人物も見に来ていたのを発見!

確か昔、「将来A区の区長になる!」とか言っていたようなw

面倒臭かったので、声かけずにさっさと帰りましたけどもね(笑)。

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